東京・下町では「ドジョウすくい」で故郷づくり

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東京・葛飾の東立石四丁目・原町会では、毎年夏になると原神社境内で、40年間もの伝統的なイベント『ドジョウすくい大会』が行われる。今年も20日に午前11時からの40分間、実施された。プールは約15㎡で、水位は20センチくらい。2カ所用意されていた。

 50~60人の水着姿の幼い子どもは素手で、ドジョウを追いかける。ヌルヌルしたドジョウが指の隙間から逃げる。獲れると子どもは歓声を上げる。親に見せているそばから、逃げられてしまう。

 同町会の大平久夫会長(69)から、話しが聞けた。「昭和40年頃、田舎のない子が多かった。夏休みには地方にいけない。そこで田舎の体験をさせてあげようと、はじまったイベントです」という。過去にはドジョウのほかに、ウナギも入れたことがあると教えてくれた。

(中略)

 18年間の世話役の鈴木さん(女性・五十代)は、「ドジョウは10キロ用意しています。ドジョウを生かしておくのがたいへん」と教えてくれた。他の役員がころあいを見て、簡易プールなかにドジョウを補充する。子どもの気勢はさらに高まる。

 付き添う親はスナップ写真とか、ビデオ撮影。「そういう取り方をしないの」とバケツですくうわが子へ、母親の叱責が飛ぶ。近くでは子どもが獲物の入ったバケツにつまずいて倒した。約20匹のドジョウが地面で飛び跳ねている、親子で大慌てしていた。

(中略)

 「今年ははじめて来てみました。子どもは喜んでいるし、来年もぜひ連れてきたい」と石渡さん(女性・三十代)いう。生き物が相手だから、子どもの情緒にはよいという声が多かった。

 同町会・子ども会の福田豊部長(65)は、「この下町に生まれ育った人は、2割しか町に残りません。8割の子が出て行きます。将来にわたって原神社の境内で、ドジョウすくいをした、という思い出を持ちつづけてもらう。そのお手伝いです」と語っていた。

東京でも、8割の子が地元からよそへ出て行く...。
これは、意外な事実なのではないでしょうか。
昭和40年代からはじめ、趣旨は徐々に変わってきたのかもしれないですが、そこには、子ども会を見つめる地域の皆さんの温かいまなざしが感じられます。
皆さんには、こんな思い出ありますか?

(はっちー)

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