来年度予算の概算要求の無駄を削る政府の行政刷新会議が9日、「事業仕分け」の対象の一つに選んだ独立行政法人「国立青少年教育振興機構」。同機構は前橋市富士見町で「国立赤城青少年交流の家」を運営するが、今後、施設の運営方法が大幅に変わる可能性も出てきた。施設側は「学ぶ場を採算性の議論に乗せるのには違和感がある」と困惑を隠せない。(森本充)赤城青少年交流の家は昭和46年4月に開所。小中学校や青少年団体が登山やキャンプ、星空観察などの自然体験を行う場として活用しているほか、職員が環境教育に関する指導員の育成や、引きこもり児童の支援なども行っている。
施設の使用料は基本的に無料。食事代1300?1600円と、シーツなどの洗濯料200円程度で利用できる。全国には同機構が運営する同様の施設が28あるが、赤城の交流の家は、平成19年度に12万2032人が利用するなど、「自然豊かで人気」(橋川広司所長)となっている。
ただ、年間の管理運営費約7900万円の大半は国からの補助金に頼り、近くには前橋市が運営する「市立赤城少年自然の家」があることから、事業仕分けにあたる民主党のワーキンググループが6日に視察に訪れた際には、現状の運営形態に疑問を呈する声が上がり、民間委託や料金引き上げの可能性を示唆したという。
これに対し、橋川所長は「布団の片づけやトイレ掃除まで子供たちがやっている。規律やお互いの協調性を学ぶ場で単なるホテルではない」と、理解を求めた。
だが、今回、行政刷新会議は事業仕分けの対象に同機構を選んだ。橋川所長は「推移を見守るしかないが、運営変更で子供たちの教育に影響が出ないかが心配」と話している。
全国の「国立青少年交流の家(旧国立青年の家)」や「国立青少年自然の家(旧国立少年自然の家)」を運営している独立行政法人も、今話題の政治的な取組のまな板にあげられることとなりました。
夏休みの楽しい思い出に、数日をこうした施設で過ごした仲間も多いのではないでしょうか。
もし、この記事にあるような「民間委託」や「料金引き上げ」が行われた場合、私たち子ども会は、大きなダメージを受けることになります。
具体的には、各行事の参加費の大幅な引き上げをしなければならず、当日も、今までと同じようにはいかないでしょう。
効率や採算性だけで語られたら、結論は明らかです。
しかし、それだけでよいのでしょうか。
願わくば、今日行われる政府の「事業仕分け」の作業の中で、そのあたりのしっかりした議論をしてもらいたいものです。
個人的には、非常に嫌な予感がします。
(はっちー)

>もし、この記事にあるような「民間委託」や「料金引き上げ」が行われた場合、私たち子ども会は、大きなダメージを受けることになります。
これは少し安易な書き方ではないでしょうか。
民間委託と言えば、
国立ではないですが、地方自治体の施設はすべて直営か「指定管理者制度」を選択することになっています。
その「指定管理者制度」も、すべてが問題と言うわけではありません。
公民館では指定管理者による運営としたことでより質の高い運営となった施設が全国にたくさんあります。
指定管理者制度のもととなったヨーロッパでは、行政と民間が協力し合うという考え方が浸透していて、民間が公共を担うことは当たり前です。
民間委託することが問題なのではなくて、成果を数値化して測定することが出来ない教育などの分野で、費用対効果の考え方を持ち出すことが問題なのです。
(はっちーが「効率や採算性だけで語られたら、結論は明らかです。しかし、それだけでよいのでしょうか。」と言っているとおり!)
ちなみに、自民党政権下では、公民館など社会教育施設(少年自然の家も含まれます)について、指定管理者制度は必ずしもなじまないと文部科学省が通達を出しています。
「民間委託はダメ」というのではなく、民間だろうが直営だろうが変わらない施設としてのミッションがあるわけで、そこに目を向けていかないといけないのではないかと思います。
>よっぴー
「民間委託」については、そのとおりと思います。
書きながら、よっぴーのような意見も頭をよぎりつつ、記事の文脈を生かして、そのまま掲載しました。
いずれにしても、ミッションを適切に数値化できないわけで、それを費用対効果だけで語られているのが歯がゆいですね。
公共施設の民間委託事業は 現在多くの施設で行われ始めています。
昨年 愛知県の豊橋市でオープンした 子供向けの施設 「こども未来館 ココニコ」はその運営を 大手出版社のS館に委託し その運営費は当初 豊橋市が想定した運営費の6割〜7割程度の費用で運営されています。
そして その成果として 民間企業だからこその 事業アイデアが出され、利用者の人気を集めています。 出版社のS館社だからこそ成し得た 有名なキャラクターを活用した事業計画や ユーザーの需要を感知したプログラムの展開などは 閉塞的な官の発想では出てこない物です。
もちろん すべてが良い面ばかりでは有りませんが、全国の青年の家や 少年の家なども 曲がり角に来ている時期であろうと思います。
民間企業の場合 2〜3年単位で契約更新の時期が来ます。
この時 事業効果が低く判断されれば 次の契約は有りません。
その意味で 常に時代を呼んだ対応や発想が必要で 公共施設もそうした考え方が必要な頃であろうと思います。
>くんたさん
確かに民間を活用することが流行みたいになっていますね。
民間ならではの発想や経営手腕は大事だと思います。
しかし、まず前提として、確認をお願いします。
言葉を正確にしなくてはなりません。
「民間委託」と「民間移管」はまったく違うものです。
今回の「事業仕分け」の結果出てきた「民間移管」は、要するに「この分野は国で面倒みないから民間でやって」って切り離すことなのです。
しかし、国立青少年交流の家などの役割が、国から「さようなら」になって、本当にいいのでしょうか。
国立の意義は、青少年施設のモデル的な役割や先進的な活動のフラッグシップをとっていく施設だと思っています。
また、調査研究機関としての役割も必要です。
こうしたことを、国としてはノータッチにし、民間丸投げとして、本当にいいのでしょうか。
地方や民間に移管されることにより、日本の青少年育成がかなり後退すると危惧しています。