瞳を閉じて

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長崎県、五島列島にある、人口4,000人弱の奈留島。
ここで生まれ育った子どもは、高校を卒業すると、ほとんどが島を出て行く。

ここにある奈留高校に、校歌とは別の愛唱歌がある。

「瞳を閉じて」

(高校ホームページから引用)
昭和49年,当時在学中だった藤原あつみさんがラジオの深夜番組に「私たちの校歌を作ってください。」と投書しました。
それに応えて荒井由実(松任谷由実)さんから,奈留島の海や山のイメージを詩に託した「瞳を閉じて」という曲が贈られたのです。

先日NHKの番組「新日本紀行」では、当時の高校生たちが、奈留島を訪れる観光客に、高校の前にある歌碑を紹介し、在校生が出てきて歌を合唱していた。

高校時代から30年以上経過した「当時の高校生たち」の、歌碑を嬉々として紹介する姿。
そして、声をいっぱいにうたう、島の高校生たち。
きれいな島なみに、島人の想いがやさしく響いていた。

冒頭で紹介した映像は、「当時の高校生たち」が「瞳を閉じて」の歌碑を作ったときのドキュメンタリーだ。

風がやんだら 沖まで船を出そう 手紙を入れたガラスびんをもって

 遠いところへ行った友達に 潮騒の音がもう一度届くように 今 海に流そう

ほとんどの同級生が別れ別れになるという人たちの気持ちは、そこにいないとわからないものだろう。
そして、複雑なものに違いない。

松任谷さんに手紙を出した藤原さんが、冒頭のドキュメンタリーで、「今の自分には東京があっている」として、島の人間関係のわずらわしさが嫌いだと語る姿にも、それが表れているのだろう。

そんな藤原さんが、歌碑まで同級生や歌碑の除幕式などを通して、「今までに気づかなかった故郷・奈留島を見た」という。

歌を通して、繋がっている島人の絆がそこにはあった。

奈留島に子ども会があるのかどうかは確認できなかったけれども、子ども会は、日本の津々浦々まで広がっている。
都会の子ども、海や山の自然の中で育った子ども。
いろんなところで、地域に根を下ろして活動している子ども会。
その一つひとつが、この歌のように、地域の絆になっていたらいいなと思う。
(はっちー)

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